セレスティア王国から外れた辺境の村で生きる少女はある日、氷の魔女の夢をかなえるための仲間に誘われる。村で一生を暮らすと誓っていた少女はそれを断るが、村に帰ると待っていたのは氷に覆われた別世界だった。
「村がなくなれば、私のものになるって誓ってくれるでしょう?」
それから少女は時の止まった村で、魔女と過ごしていた。そんな折に、村に侵入者が現れる。それは修道女を纏ったシスターでヴェールから覗く金糸雀の瞳が印象的だった。今度は彼女に勧誘される少女は、彼女の語る言葉に突き動かされ村を出ることにする。
村を出る二人を、魔女は遠くから見つめていた。