大した事件や事故も起きず物騒な話題とは無縁の平和な縁町(ヨスガ)しかし最近起こったある猟奇殺人事件それを機に次々と起こる連続猟奇殺人平和な日常から不安や恐怖が蔓延する街へと変わり始めていた。
幼い頃から何事にも無気力で何も興味を抱けない三咲 雪尋 そんな彼の子どもにしてはどこか冷めた態度や無表情で一切笑わないなどの言動に、周りからは気味悪がられて誰も近づかない為に、孤立し浮いた存在だった。
中学生になり変わり映えしない退屈な日常に嫌気がさしていた三咲は、夜中に出歩くという怪しい趣味を見つけていた。そんな不審者まがいの奇行を繰り返していたある日、月明かりに照らされ神秘的な輝きを放つ一人の少女に出会う。何故か全身を血に染め上げていた彼女は目の前の少女に釘付けにされ動けないで居る三咲と目が合うと、静かに妖しげな微笑を浮かべて尋ねた
「ねぇ、君の血は何色?」