タイトルのわからない曲を鼻歌で歌う彼女の横で、俺はぼんやり考えている。彼女とは、別れるべきなんだろうな、と。

「鯛焼きは、どこから食べるのが正解なのでしょうか？」 カフェで出会った彼女は、真剣な顔をしてそう言った。 この人、危ない人だと、思った。

ごっこ遊びをこじらせるとこうなる。

講義棟の屋上で、ただひたすら音楽を聴く彼女。彼女と僕が出会った時、何が生まれるのだろう？

生きるのに向いてない人間って、どうやって生きていけばいいんだろうね。

とあるカップルの、なんでもない幸せな日常。 遠くから見ていれば、の話。

結婚する、そう告げた瞬間に、俺とあいつの関係は終わった。…はずだった。

一週間降り続く雨の中、彼はこの部屋にやってくる。空色のシャツを着て、太陽みたいな笑顔を見せて。私はそれを心待ちにしている。けれど彼は、ここには来ないのかもしれない。

また一人、人間が死んだようなので、俺の暇つぶしを始めようと思います。 ※全編会話文となっております。実験作品のようなものです。

失踪した夫、李徴を待ち続ける妻。彼女のもとに現れた一人の男との会話。 ※中島敦著『山月記』の続編という形の二次創作となっております。そのため、『山月記』を読んだことのない方にはおすすめできません。ご了承ください。 また、中島敦の没後50年を過ぎており、『山月記』に対する著作権保護期間は過ぎております。