都心部から離れた昔ながらのみどり町。
春には桜、夏には縁日、秋に紅葉、冬には雪化粧。そんな長閑な町で突如として起きたのは三人の少女の行方不明事件だった。
みどり町に住む神崎ありさの幼馴染みである風見えりかはそんな行方不明者の一人だった。友人を探すべく動き出したありさが耳にしたのはみどり町に古くから伝わる都市伝説「四つ角の呪い」。
真しやかに囁かれる呪いの正体。行き詰まるありさの焦りを笑うように急展開を迎える事件。そんなありさに手を貸したのは、四十四番地の釈迦堂店だった。
人か人ならざる者か。
事件の解明に釈迦堂が動き出す。