『神は天にいまし、世は全て事も無し』
僕達が生きるここは、只一人の「神」が統べる世界。
『神になれば、この世の全てが手に入るんだろ?
楽しそうじゃん、思い通りの世界、なんてさ』
力を手にした僕達は、それを振るい、友を殺す。
『こんなの間違っている。
少なくとも、私は、そう思います』
命の火が消える度、刃は紅く煌く。
『君がいけないんだよ。
君の血が、とても美味しそうだから』
何が正しいのか。
正義は、どこにあるのか。
『やるしかないんだよ。
初めからそう、決まってるんだ』
解らぬままに僕らは屠り合う。
屍を乗り越えて、神に近づく。
『きっと変えられる。
こんな狂った世界、壊してしまえばいい』
そしていつか、真実を知る。
闇の果てに浮かぶ希望を手にするのは。
『生きて』
僕達は、戦い続ける。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
残酷な描写あり
最終更新日:2017年05月26日
悲恋 青春 ミステリー サスペンス スプラッタ ホラー 友情 悲劇 学校/学園 高校生 殺人 シリアス 現代
読了時間:約213分(106,155文字)