主人公はブダペストの大学に派遣された日本語教師。
季節は夏。
そこへ旅行でヨーロッパを巡っている女子大生と出逢う。
二人はその日のうちに恋に落ち激しく愛しあう。
翌日、女性は帰国。
女性は連絡先を教えてくれず、主人公の連絡先だけをもらい帰っていった。
理由は語らなかったが、実は女性は脳腫瘍を患っており、帰国後は脳の切開手術をすることになっていた。
今回の旅行は手術前に憧れの地であるヨーロッパを自由に巡ってみたいとの思いからの旅だった。
主人公は女性に連絡する手段がなかった。
彼女からの連絡は一向に来なかった。
しばらくすると忙しい日々の仕事に追われ彼女との思い出も薄らいでいった。
一年後、主人公は契約が終わり帰国。
帰国前、荷物の整理をしているときに、女性と一緒に撮った一年前のあの日の写真が出てくる。
彼女への熱い思いが再び溢れ、彼女に会いにゆく事を決意する。
彼女の出身校から住所を調べ家を尋ねると、そこには両親がおり、衝撃の事実を知らされる。
彼女は死去していた。そして彼女は自分との子供を産み落としていた。
ハンガリー 恋愛 不治の病 シングルファザー 純愛
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