遥か昔、ある『国』において妖魔対戦と呼ばれる異種族間で勃発した戦争を止めたモノがいた。
そのモノは神を扱き下ろし、精霊を友とし、妖魔を家族と言い、霊達と遊ぶという種族の垣根を捨て去った存在だった。
そのモノの死後、『国』の神々は決して忘れぬようそのモノをこう呼ぶようになる。
魂の絆と縁を繋ぐもの『絆魂繋縁』と・・・
「ぐだぐだうるさいわね。種族なんざどうだっていいでしょ?」
神に遣え、御遣いを従え、妖魔と遊び、人外と暮らす巫女の少女“夜杜神癒姫”
「いいよ、遊んであげる・・・死んでも良いのなら、ね」
人に憧れ、孤独を嫌う最強の妖怪空亡“真夜”
「貴様の選択は消えるか死ぬか、それだけだ!」
退魔師の一種、陰陽師の天才少年“祇霊院凌魔”
「私はただ皆といられて、後は歌えれば何もいらないよ」
『大陸』から渡ってきた半分人間の魔物の少女“フィー=リア・メルク”
妖魔対戦から幾千年、再び『国』に戦乱が気配を見せる中神々が絆魂繋縁に至ることを期待している4つの運命が交差する
種族の違いという壁を越えた友情と絆の物語
オカルト 妖怪 巫女 退魔師 魔物 霊 神 シリアス:ほのぼの= 6:4
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