都会で親に見捨てられ、ひとりでなんとか生きていた小学生の日積義幸は、祖父母に引き取られることになった。
そこは、女子と付き合ったとか、同級生が中学生に孕まされたかとか、イジメで先生が鬱になったとか、そういう話題の最先端にいた日積にとって余りにもかけ離れた世界だった。
田んぼと川しかない。
よくわかんないけど、春休みもジャージ。
キャッチボールで格付け。
そんな長閑な世界に来た都会の子は、回りに大きな影響を与えながら、日々を過ごす。
初恋を迎えながら。
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