人魚の女と人間の男による、現代風の恋物語。 　知恵者として有名な男の元に、メールが届いた。 「ご結婚おめでとうございます。気が触れた人魚は丘に行きます」 　メールの送り主は、交際相手の人魚、瑞穂だった。彼女はなぜそんなメールを送ったのか？　それを確かめるために、男は丘を登る。そこで二人は、些細な行き違いから言い争ってしまう。 　怒って丘を下りかける男だったが、途中で瑞穂の誤解の原因に気づく。瑞穂を探し出した男は事情を説明する。

この世には旧魔法（エルダー）と呼ばれる魔法を用いる者達が存在する。彼らは異界の生命体による被害が現実世界に及ばぬよう、今日も秘密裏に活動しているのだ――その日、高校教師の内田新二が見たのは、そんな非日常に生きる者達の孤独な戦いだった。

　豊かな資源に恵まれた惑星ギガ。そこで人間は「生者生きるべし」の大前提のもと、平和に穏やかに暮らしていた。しかしその中には少しだけ変わった者達がいた。彼らは生まれながらに複数の人格を持ち、また、膨大な知識や特殊な技能などを持っていた。彼らは一部の者から「ペクトラ」と呼ばれた。差別の対象、或いは畏怖の象徴として……。 　これは便利屋の少年ウィルと記憶喪失の青年フィンとの出会いから始まる「ペクトラ」達の物語である。 ※現在月一回程度で不定期更新中。

「ペクトラ」冒頭で、ウィルが出会った記憶喪失の青年、フィニス・リーカー。 これは、彼が記憶を失うずっと前、彼の元にやってきたキーパーソンとの、きっかけのお話。 （「ペクトラ」本編を未読でも楽しめる内容になっています）

この世界での僕らのきっかけは、1ピースのアップルパイだった。 これは「ペクトラ」の万年サブキャラ、ミーチャの視点から語られるウィルとミーチャの物語である。 ※「ペクトラ」本編のキャラクターが登場していますが本編の内容がわからなくても理解できる物語になる筈です。一話千字未満でマイペースに更新していきます。

それは某中学の強化合宿の晩に起きた。 （一話完結、全体で八千字程度。） （小説の書き方は現在勉強中です。至らぬ点も多々ありますが、お手柔らかにご教授頂けましたら幸いです。）

平原を駆ける一頭の狼。彼は奴の元へ行かねばならなかった。それが彼の使命だったから。 3千字程度の一話完結です。残酷描写あり。感想、批評等頂けましたら幸いです。