有史より遥か昔、神争と呼ばれる時代。そこはあらゆる種族が己の進退をかけて戦う戦場であった。
数多の種族の勇者、そして魔王が生まれ覇権を争う中、一人の魔王が生まれる。
千を超える異名を持つその魔王は、圧倒的な力と星のごとき英知、海のような慈悲を持って世界に平和を生み出したという。
時は流れ現代、人英の時代。
伝説は忘れ去れ、神話はおとぎ話となった。栄華を誇った魔族は姿を消し、魔物も品種改良されペット扱い。
そんな時代にかの恐怖の魔王が復活した。
魔王が求めるのは再びの魔族の天下
「いや、別に人間天下でいいじゃろ」
…魔王が求めるのは神話のごとき騒乱
「平和が一番、争い事は御免じゃ」
……魔王が求めてやまないのは人々の恐怖と崇拝
「いらんいらん、妾はひっそりのんびり暮らすのじゃ」
じゃあアンタなんで転生してきたんだよ!!
「千年以上争ったんじゃし、百年くらいのんびりしてもいいじゃろ?」
これは生まれ変わった魔王が基本のんびりしつつ、偶に本気を出す。
そんな英雄譚である。
「英雄譚って言わぬじゃろこれ」
※現代風の世界に転生した最強の魔王様が気ままに暮らす。ありきたりな俺つえ―物です。
目標は明るく楽しいやりたい放題。
不定期更新、一週間くらいで更新します。