うらののかみかくし
神隠しとは、人が急にいなくなったり、行方不明になることを言う。
深い山中での遭難以外に、巷間にて数分目を離した隙に居なくなってしまった者や、理由の不明な失踪など。
古来には人が突然行方知れずになることを、神様や天狗の仕業と考えられていた。
裏埜地方にはそのような昔話が幾つか残っている。
神隠しにあった者のなかには、数日後、数年後のある日、ひょっこり戻ってきた者もいると云う。
裏野市郷土資料館発行「裏野語り」より抜粋
怪談 夏のホラー2016 裏野ハイツ
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