階段から落ちてという間抜けな方法で明治百二十年の世界にトリップしてしまった普通の大学生御雲。パラレルワールドであるこの世界での自分は国一番の教育機関である大日本帝国学園の新高校二年生で、財閥令嬢で、生徒自治会の紅一点で、成績優秀で、学園の人気者という超ハイスペック。元の世界に帰るまでこの世界の自分に成り代わることにしたが始業式早々の生徒会の招集で告げられたのは、世間から存在を秘された悪霊退治専門の警察組織の存在。そしてこの学園の生徒会とは悪霊退治用の力を持つ人間で組織された対悪霊警察官養成機関であることだった。一年生の間に様子を見られていたというやたらと性能のいいこの世界の自分ならともかくそんな力に心当たりのない御雲は勧誘を断るが、幸か不幸かその力は特殊能力とは縁遠いこの世界に来たばかりの御雲にも宿ってしまっていて。
「節操ないな、神様って!」
どこにでもいる少女のどこにでもあるくだらない成長物語。
の前哨戦。トリップした御雲が協力者一(弟、大地)と手を組むまでの些事。設定を思いついて、一旦ここで力尽きました。様子見で投稿。いつか連載できたらいいなぁ……。