入学式、桜の木の下で約束をした。 「この物語の結末を、いつか教えるね」 これは私の、物語のためのお話。 ※これは自作乙女ゲームのシナリオを途中で断念して、連載小説にしたものです。同名のシナリオも途中まで投稿しています。

都会の喧騒から離れたホームで、一人で暮らす「わたし」。そこには次々と問題を抱えたお客様がやってくる。噛むのをやめられない男。視線が定まらない女。赤だけを食す少女と自分を冷やし続ける少年。日常から切り離された場所で語る言葉は、人の真実を露わにする。 ――わたしはただ、いつか「きみ」にたどりつく日を待っています。

(おそらく)正統派恋愛乙女ゲーム。主人公ボブ子が山あり谷ありの学園生活をその身一つで切り開いていく(きっと)青春ストーリー。セミの脱け殻やモンシロチョウをプレゼントしようとする不思議クラスメイトに、主人公のために和服姿で全力疾走してくれる優しい先輩。おそらく一番常識的なナルシストくんやコンプレックス強すぎる真面目眼鏡(第二形態ほかあり)、スズメのサンバがカラオケの十八番な後輩などのキャラクターが登場。長いようで短くない三年間が幕を開ける……! ※これはゲームにしようと作成していた乙女ゲームシナリオを、一本道にしたものです。ルートは未定。 ※この作品は一部「ラノゲツクール」にも公開していました。

「秩序の国」と周辺国家から呼ばれたその国を成すのは、無垢で無知で無力で無情なたった一人の少女であった。……「秩序」のシンボルである裁判官の少女と、その補佐官を務める青年の世界はいつだって一人きりで交わらない。ーー「君の瞳は一点の汚れもない。深淵に沈められれば、穢れも清らかさも全てが等価値だ。だから僕は正義も悪も忘れて君に告げよう。永遠に目覚めない君を、僕は愛し続ける」