ある意味全ての物書きに喧嘩を売っているタイプの短編集。 というよりもむしろ『新聞の切り抜き』、『映画の予告編』 といった方が正しいのでないかという実験的作品。 『人はクライマックスのみでも感動できるのか？』 『シチュエーションだけでも萌えられるのか？』 　その疑問には、ここでお答え……できたらいいなぁ！

　ＪＲ西日本・大阪環状線で観察された恋愛模様についてを短編連作の形で綴る地元民だけがニヤニヤできるその場の雰囲気や土地情報をたっぷりつめこんだ、標準語のキャラクターが中々出てこないこと請け合いのオリジナル恋愛小説。なお有川浩著作の阪急電車とは一切関係ございません！