十歳になる日の夜、夢の中で神々や天使、悪魔、精霊、神獣といった存在から力を渡されることがある。
力を受け取った子供たちは、強い力を受け取ったものは政府の警官隊へ、弱い力を受け取ったものはギルドに預けられ、大小様々な依頼をこなしていた。
上から力を振りかざす警官隊をギルドは憎悪し、束でかかってくるギルドを警官隊は嫌悪していた。
警官隊の中でも、最も強いとされる太陽神の力を受け取った少年は、数々の依頼をこなし、国民から絶大な人気を誇り、勇者様ともてはやされていた。
しかし、勇者が山賊討伐の依頼をうけ、山奥の小さな村を訪れた際、山賊を村人ごと燃やし尽くすようなやり方で解決した姿を見た少年テルマは、勇者への復讐を誓った。