作品一覧全2件
短編
体の一部が徐々に木に変化していき、最終的には完全に木になるという致死率100%の疾病が蔓延している世界。そこでは死はあまりに普遍的に存在していた。治す術も見つからない病を前に、人々はただ諦観するしかなかった。 寒雨が、窓に静かに打ち付ける音がする。夜の闇は、ガラス張りの簡素な窓を鏡に変えていた。そこには、陰鬱な表情の私がいて、頭に歪に生えた木の枝は、そんな私を嘲笑うかのように揺れた。 可視化した死は救いになるか。そんな話です。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2019年04月03日
日常 青春 ほのぼの 現代 恋愛 読了時間:約29分(14,131文字)
短編
「あの時、私は彼女に何をしてやれただろう」 雨の日になると浮かび上がる、かつての記憶。思い出にもならない過去の断片。雨天を見上げ、私は考える。 この作品は星空文庫にも掲載しています。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年05月06日
日常 青春 読了時間:約22分(10,995文字)