社会不適合型人間・仙石虎蔵（せんごくとらぞう）は、なんやかんやと転がって「白菊横丁」という妖しげな界隈の《どろぼう猫》たる掃除屋の見習いとなる。謎のボス猫銀次郎、猫神を祀る白菊神社、……人と人外のものが入り乱れる白菊横丁で謎めいたものたちと関わることとなる。一方で展開するのは、隣町・雨谷町も《谷相高校》に通う、とある女子学生の奇妙な事情。

旧世界を捜し求める「発掘の世紀」を巻き起こした少女の永久死体。総ては彼女に始まる「僕」と「スワン」の幸せと自由についての物語。

普通の僕と、友人ホサカと、不死のラクダの話。科学といっても人文科学風。 ※連作ものの冒頭部をまとめたものです。オチやカタルシスはないです

お隣に越してきた青年・宰一くんは、しょっちゅう拾い物をしてくる。そんな一風変わった宰一くんと私の話。ライトな雰囲気。

思春期真っ只中の僕は、へんてこな母親との関係がうまくつかめずにいる。でもたぶん、母さんのことは嫌いじゃない。バレンタインデー前日、母子のライトなお話。やまなしおちなし。

「僕があおいと大野を愛するのは、彼らに愛されないからだ」。いちばん寂しいのは、誰だったのか。「あおい」の死と、「僕」と、「大野」の寂しさの話。

私の通う高校には、若き小説家がいる。彼の特集記事を書こうとする新聞部部長の麟太郎と、文芸部として彼に寄稿を依頼しようとするとる私と。その彼こと山本先輩をめぐる、「私」の数日間。

「京子ちゃんが結婚するんだって。」そんな一通のメールから、僕は忘れ去った初恋を思い出した。

「私は王子様と一生幸せに暮らしたいのです！」　と意気込んだ結果、《男装して大学生活を送る》甘川ユズル。　そんな彼女と出合ってしまった災難な人々、【可愛いが性格最悪女子・姫草ヒトミ】、【よくいるリア充男子・千堂】、【美しい同性愛者の兄弟・白鷹ナツキとハヅキ】。　ひょんなことでユヅルはナツキに一目惚れをするのだが、……ナツキは、ある男に恋心を抱き続けている。それぞれがそれぞれに悩みつつ、恋を進める。　ユヅルの恋は実を結ぶのか……？