猫探しのバイトを引き受けた高校生の桜井陽一は、依頼主である安城まどかとその娘であるひなみの態度から、探すべきロシアンブルーの「みーたん」が実在しないことに気がつく。
ひなみの妄想の中にしかいない猫をどうやって探せばいいのか途方に暮れていたが、不思議なことに、青い猫は彼らの前に姿を見せた。
同じく猫を追って現れた「糸」を操る狐の少女は、みーたんの正体は生き物の「幽現」が目当ての有害な魔物だという。ならば殺すべきなのだろうか。悩みながらも猫を追い続ける陽一は、やがてたどり着いた。人並みに紛れ込んだ凶悪な”傘貸し”の存在に――