都内に越してきた佐藤美香の頬は、ほころんでいた。
都会ともなると、ワンルームでも田舎に比べぼったくりと思われるほどの料金を取られてしまう。周りの部屋に比べると、桁違いの安さであるその部屋に、美香はご満悦だった。
霊感もない、金もない、頭もよくない体力もない、四拍子揃った、どちらかというと出来ない子だったが、友達には恵まれていた。
マジでやめておけ、と言われるその部屋で、忠告を聞かなかった美香に対し次々と怪奇現象が起きる。
※ホラーが苦手な方は、絶対に一人で読まないで下さい。
2016年 8月22日 執筆開始
2016年11月28日 完結
怪談 サイコホラー ホラー 階段 地味にギャグ 日本霊能保安協会
読了時間:約186分(92,525文字)