昨年書きかけた話のリメイク作品になっています。
多くの魔女が排除された大裁判、『魔女狩り法』から一世紀以上の月日が流れた。
帝都6番街に佇む喫茶店『ふくろう亭』の女主人、比留間梟は昔から蒐集癖があり、最近は『魔女の遺品』と呼ばれるものを集めていた。
それに振り回されつつも楽しく生きている天涯孤独の血の繋がらない弟、比留間月也はある雨の日、"幽霊"に出逢う。視えるはずのない幽霊に何故出逢った?そして、百年前に消えたはずの魔女にも月也は狙われてーー。人間のようで人間ではない彼らの物語、いざ尋常に、開幕。