作品一覧全3件
代表作 連載 完結済 67エピソード
かつて観光と資源輸出で栄え、今は《帝国本土》との交通・通信が断絶して五〇年の月日が過ぎたダルマティア地方。 高等学院生のファリルは従姉妹のレミリアと共にある日、存在しない筈の《帝国本土》の人間が浜辺で倒れている状況に遭遇する。 翌日、学院で友人のカッティと話していると呼び出しを受ける。それは、とある島への招待だった。 事件を境に、大きく運命が流転を始める。存在しないはずの始まりの異邦人、五〇年前の真実、ファリルやレミリアの祖父世代の成した事、ダルマティア地方に秘められた謎、それらを知り、あるいは解き明かした末に少年はある決断をする。 <本文例>  ファリルは拘束の外された女性の前に立ってゆっくりと深呼吸してから言う。 「これから話す事はあくまで僕の想像です。ひとつだけお願いしたいのは、僕のこれから語る物語が一定程度真に迫っているのであれば、あなたの口から実際に何が起こったのかを聞きたいと思っています」  そこまで話してから、ファリルは彼女の表情を伺う。すると、薄く笑みを浮かべていた。それは、ファリルならあるいは到達できるかもしれないという期待か、あるいはできないだろうという諦念なのか。 「事の起こりは、浜辺のエルフィル以前、僕が歴史を調べ始め気付いたある疑問からです」  続けて、と彼女の縦に開いたトパーズのような輝きの目が雄弁に語る。 (ざっくりと主人公の少年が、気のいい友人や格好いい少女や渋いおじさまたちに揉まれて奮闘するミステリー仕立てのお話です) ※この作品はカクヨム様にも掲載しています。
作品情報
推理[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2023年05月05日
ヒストリカル 日常 ミステリー サスペンス 探偵小説 ディストピア 天災 シリアス 男主人公 推理 SF 西洋ファンタジー 歴史 春の推理2023 料理 読了時間:約361分(180,093文字)
連載 31エピソード
異動願いを出して移った社内の部署は、ヒト型ロボットを作っていました。 少し未来な社会を見てみたいと思う文系女子の奥村蓉子は、先進的なグローバル企業に就職したものの、とあるきっかけで今の部署の仕事にあまり情熱を持つことが出来なくなった。 そんなわけで会社の先輩からの誘いもあって、社会人三年目になったタイミングで異動願を出すことにした。 異動希望先は、社内でも先進的なことをやっている部署で、何かすごいことをしていることはわかっても具体的に何をしているのかはわからない部署だった。 不思議な質問を繰り返す面談を無事に合格して配属されると、実は同じマンションに住む青年が直属の上司だという事が判明する。 そんな青年から新しい部署で与えられた仕事は、こころを持つロボットを育てることだった。 蓉子は、再び仕事を面白いと思うようになっていく。 自分の意思で話しかけてくる人ではない誰かがいたら、あなたの価値観は変わりますか。変わりませんか? 天然女性が会話の9割が理系なゆるい上司とペアで挑む未来のお仕事 ※この作品はカクヨム様にも掲載しています。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2020年11月01日
オフィスラブ 日常 近未来 人工知能 シリアス 女主人公 現代 未来 ロボット 職業もの アンドロイド 読了時間:約343分(171,236文字)
連載 9エピソード
魔術契約事務所「フォークロアの庭」へようこそ、 土地神様との契約内容の見直しから召喚獣との物理訴訟まで請け負います。 国際政治の中心地、スフラーフェンハーヘ共和国において、表でも裏でも花形の職業が二つあります。それは弁護士と契約士です。 前者は人同士、或いは企業同士の訴訟を取り扱うのに対して、 後者は召喚した魔獣が言うことを聞かない、誤って悪魔的な存在と契約してしまったのでクーリングオフしたい、はたまた建設現場から古の遺跡がでてきて封印された精霊種が見つかったので契約したい等、人が遭遇する魔術的な事案に対して法的側面と現実的な側面からトラブルシューティングや法廷闘争を行う者たちのことです。 国連の契約高等弁務官事務所登録の契約士であるエギュベル・オードヴィは契約士になって約十年、スフラーフェンハーヘ共和国の首都に事務所を構えて契約士業を営んでいましたがそんな彼の下に特殊な案件が持ち込まれます。 それは王権神授説を証明してほしいというものでした。 そして物語は始まります。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2016年01月30日
魔法 法律 歴史 異世界 タフな女性陣 心持ちほのぼの 魔法使い/魔女 弁護士 軍隊 国家/民族 ビジネス/企業 読了時間:約64分(31,862文字)