美術教師をする礼音(れおん)の高校で、全国大会出場を期待されるサッカー部の監督が、予選のさなかに急死してしまう。
助けを求める人でないものの声を聞きながら、聞こえないふりをしてしまった礼音は、監督の跡を継がなければならない流星との出会いから、サッカー部の守り神がその声の主であったことを知る。
流星に乞われ、その守り神のことばを部員に伝えるべくグランドへとやって来た礼音は、そこで礼音の協力をあおぐ流星に反発をみせる自立した部員、慶太とも出会う。
黒い翼を持ったその守り神を、礼音はギリシャ神話の勝利の女神である『ニケ』と呼び、その姿を描くことに没頭していく。
青春 男主人公 学園 現代 サッカー サッカー部 教師
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