幼い頃に両親を失った葵は母方の祖母に引き取られる。祖母は優しい人であったが、それに甘えてはいけないと思った葵は空手をする男勝りな女の子として育った。「お金の心配はせず、都会の高校に行きなさい」という祖母の言葉に心打たれた葵は、今の自分から生まれ変わるべく都会の高校、桜国高校を目指す。努力の甲斐あって高校に受かり、順調かに見えた彼女の人生であったが、どういうわけか希望した女子高ではなく、隣の不良高校に受かったことになっていた。受験費用や都会への引っ越し代まで出してくれた祖母のためにも、高校に通わざるを得ない葵は、男装の娘『漢女(おとめ)』として不良高校に通うことを決意するのであった。