小学六年生の近藤ハジメは夏休みを利用して、父の故郷である黄金島(こがねじま)へ親友の太一とともに旅行をしにきていた。
ふたりが寝泊まりするハジメのおばあちゃんの家にはある『秘密』が隠されていた。その秘密とは、家のいたるところから勝手に『お金』が湧いてくるというものだった。
炊飯器の中、フロ場のバスタオルの上、トイレのスリッパの中、ゴミ箱の中、ズボンのポケットの中――。おばあちゃんの家は、知らない間に、勝手にお金が出てくる家だったのだ。
しかし、その家で事件が起きて……。ハジメ。太一。美奈。三人の小学生が挑む、夏休みのお金に関する大事件!!
夏休みの冒険 妖怪 お金が勝手に増える! お金が勝手に減る……
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