20世紀初頭。 世界が混乱に包まれた時代に、 一人の少年が生きた話。 少年は死にたくても死ねずひたすらに生きていく事を宿命づけられた不死の体だった。

夢を見る人間がたくさんいるが、 夢とはなんだろうか。 夢とは人間の欲望を美化した 言葉遊びのようなものだと思う。 人間には沢山の欲望があるが、夢というのはその中でもとりわけ大きな欲望だ。 食欲や、色欲のように その場ですぐに解消できるものではない。 とても大きな物だ。 仮に、人間の欲望をエサとして 欲する存在がいたとしたらどうだろうか。 きっと夢という欲望はその者達にとって とても豪華なご馳走に違いない。 今回は人間の欲望を食らう者の話 名をバク その者が人間でない事は明言しておこう。