神々によって見守られている世界の片隅で、不運に苛まれる男女がいた。
一人はアンヌフローラ・ブルレック・カステレード。彼女は国を追われた、亡国のお姫様だ。
もう一人はダスティ。人々に忌み嫌われる死を司るとされる神に仕えている。
あるときダスティは、一人の少女を救えとの神託を受ける。
だがその少女、アンヌフローラはあまりにも強大な敵に追われており、その神託の啓示を達成するにはとてつもない困難に立ち向かわなくてはならないと思われた。
……しかし、実のところ、ダスティにはそれと同じかそれ以上の困難が、常々降りかかっているのだった。
こうして旅を始めた二人の前には、多くの仲間が出来ていく。終いにはどこかなげやりな神々までもが現れて……。
これは、神々に愛された二人の男女の物語。