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2022年12月31日午後6時、関東平野は突如光の球体に包まれた。 内部との連絡も取れず、世界中がパニックに陥った。 全世界が行く末を見つめる中、翌年1月1日午前0時に悲劇が起こった。 光の球体は急速に収縮し、点となって消えてしまったのだ。 あとには海が残っただけで、綺麗に関東平野は消失してしまった。 この怪現象は、光球の神隠しと呼ばれるようになった。 日本は国の中枢機関をいっぺんに失い大混乱に陥ったが、世界各国の首脳陣が支援を表明。 富永建設が発表した東京島計画に新田重工を始め日本の大企業が次々に参加を発表、即時各国の物資と人員支援を得て建造を開始し、5年後の2028年に完成させた。 大阪へと移っていた司法、行政、立法機関が、東京島への移動を決定。日本の首都が再び東京に戻った瞬間だった。 神々や魔物の住む世界、霊界。試練の5人と呼ばれる5人の人間が霊界に招かれることがあるという。2030年、人類から5人の人間が霊界へ渡った。そこでは、地球の生命が全滅するという事実と、終末の日がいつであるかを教えられる。神が人類に与える最後の試練となるわけだ。その事実を知った5人がどう動くかは自由で、対策に移っても、諦めて死を待つのもその人次第となっている。権力者が呼ばれるか、平民が呼ばれるかもすべてがアトランダムで、神の試練というよりかは、神の遊びのように思えても来る。 富永建設の社長である富永平介もその1人であった。 彼は早急に終末の日を乗り越えるべく第2の人工島計画、光の島計画を発表、開始する。 新田重工や一部の大企業の重役にはその事実が富永平介より伝えられたが、ほとんどは絵空事として、対策を後にした。 試練の5人の他にもう1人、意図せず霊界に迷い込んだものがいた。新田重工社長、新田空前。 彼も試練の5人と同じくして、終末の日の事実を知っていた。そして、富永平介が終末の日がいつなのかを隠していることも知っていた。 空前は富永建設とは全くの別系統で、終末の日の対策を開始。特務機関【風雷】を設立して、研究を始めた。 2042年12月30日 終末の日まで残り1年となった夜、空前は自殺を図る少年を見つけそれを阻止する。 地球の運命を背負うことになるその少年の名は相馬栄治。 栄治は空前の誘いにより風雷に入ることを決意。 人類に課せられた滅亡の試練に立ち向かう若者たちの戦いを描く。
作品情報
ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2014年10月24日
終末 滅亡 神話 戦闘 読了時間:約8分(3,910文字)