１８歳の女の子、星河水紲（ほしかわ　みづな）の目と足は、彼女が３歳の頃に遭った交通事故によってほとんどの機能を失っていた。目は色を通さず、足は足首より先しか動かせない。 　しかし、彼女の目にはあるものが見えていた。それは、天の川。彼女の目は、他の色を彼女に見せない代わりに１５年もの間、偽物の天の川を見せていた。 　ちょうど七夕の、定期通院でのことだった。水紲は母親から、目が見えるようになる手術があると主治医が言っていたという話を聞く。密かに本物の天の川へ憧れを抱いていた彼女は、その手術を受けると答えた。 　１５年もの間、偽りの天の川を見続けてきた少女、星河水紲。 　本物の天の川を目にした時、彼女はどのような行動を取るのか。

　例えば、今生きている世界に絶望し、今にも死んでやろうとしている人間がいるとする。すると、そういった人間の下に必ず一通の宛名も書かれていない、白い手紙が届く。 　それは『チケット』。今生きているつまらない世界から脱却して新しい『世界』へ行くための片道切符。 　それを受け取って異世界へ飛ばされた番野護は、そこで突然悲痛な宣告を受ける。 「なに？ 『これからのあなたの職業は《フリーター》です』。って、…………え？」 　ひょんな事から突然飛ばされた異世界で《フリーター》として生きていく事になった番野は、さっそく付近の森でクマの襲撃に遭い、命の危機に陥ってしまう。 「ねえ。君、大丈夫？ ケガとか、してない？」 　しかし、そこに現れた《勇者》の少女、美咲叶によって一命を取り留める事になる。 　果たして、《フリーター》になってしまった番野は、異世界で起こる様々な事件に巻き込まれていく…… ＊カクヨムにも投稿中

『普通』を嫌い、『一般』から抜け出そうと考えている主人公は、エスカレーターで進学した高校でとある少女に一目惚れをする。その少女の名は、三山楓。容姿端麗、成績優秀。まさに主人公の目指している完成系である彼女。 　ある日の放課後、人のいなくなった教室で一人着席している楓を目撃した主人公は、緊張しながらも友人関係になることを申し込む。楓はその申し入れを承諾。主人公は、晴れて想いを寄せる楓と関係を持つことに成功する。しかし、その関係はお互いを破滅させかねない危険なモノだった。