どうしてだろう。違和感が拭えない。通常、登山は明るくなり始めるころに山に登って、暗くなる前には降りてくるものなのに……。
私の不安をよそに、みんなはずんずんと歩いていく。そして。
「お前たち、何者じゃ! ここをどこと心得ておる?」
足元からの、ハスキーな声。おしゃれなかぼちゃ。
「ここを知ってしまった以上、ただでは帰さんぞ!」
誤って彼らの領域に足を踏み入れてしまった私たちの、運命は……?
※そんなに壮大なスケールで描かれる物語ではありません。
ファンタジー ある意味ホラー?
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