2XXX年、この星最大の大陸に大質量の隕石が落ちた。
被害は国が二、三つが平野になるほどだった。
隕石にはほんの極小の細胞…通称SC細胞(selfーconsciousness)が含まれており、その細胞は生物の体内に入っては増殖し、意識の7割以上を上書きするといった力がある。
加えてSC細胞が体内に入り込むと、体内の細胞がこれ以上なく活性化し、自身の身体能力を向上させる。
これは決して良い意味ではない。
最悪の場合、体の内側から生物は死亡してしまう。
SC細胞をいち早く発見した大陸にいた研究員は、論文とともに世界に発表させようとしたところ、世界中がパニックになってしまうということを恐れてか政府側がそれを阻止。SC細胞によって亡くなった者達はすべて変死扱いとされていた。
だが、論文は本国に届き本国のみでSC細胞に対抗することを決意する。
そして2年後。本国で初めてSC細胞に毒された生物が確認された。それを「怪奇」と名付けた国家は、まずはそれに対抗する術を研究し始める。
隕石がこの星に落下してから5年後。ついにSC細胞を「力を抑える薬」が開発され、生物内の細胞の活性をコントロールできるようになった。
SC細胞、そしてその「力を抑える薬」を同時に投与することによって、人間は能力が発現することに着目。
人体実験の被験者は、SC細胞仮投与被験者となり、ただ一人実験が成功。伊藤則明が土系統の能力を発現させた。
則晶に能力が発現したその年に「怪奇討伐対策本部」は設立され、いよいよ怪奇に対抗するべく動き始めた。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年08月25日
日常 異能力バトル ローファンタジー 男主人公 異形
読了時間:約48分(23,602文字)