人類最後の一人である老人が、老衰で死んだ。それを看取ったのは、人類による三つの被造物。ロボット、人造人間、AI。
彼らは老人の葬儀を準備するが、宇宙の果てや仮想世界へ活動領域を移した「かつて人類だった者たち」は、ほとんど葬儀に来られそうもない。
設営中の葬儀場で、ロボットの発した言葉をきっかけに、彼らは昔話を始めることになる。
「これが、一度は滅ぼそうとした種の終わりだと思うと、寂寥感を覚えます」
この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
pixivにて別名義で発表、一次選考通過作品。