遥か昔、神族と魔族の間で10年毎にお祭りが行なわれていた。
『理』の魔法を唱え不死になり決闘をして、通貨の価値や領地を奪い合っていた。
現在、神族と魔族は種族間の壁がなくなりお祭りも過去の遺物になってしまっていた。
"争いは会議中と食事中でしかおきない" 神族,人間,賢者アルケス
世界地図の中心、メルカント。
七色の都市と呼ばれて、石造や木造、土造、果ては水を魔力で固定させた建物さえ並ぶ。
街の中心には、田舎の一軒家を越えるほど大きな噴水が水棲の種族に安らぎを与えている。
その周りを個性の強い商店が自己主張をしている。
そこを回るだけでも歩いて2日は掛かるという規模があり、噴水と商店の間にさえ露店が割り込んでいる。
そんな活気盛んな中心地から歩いて15日程、メルカントの端の端。
この物語の始まりの場所へやってきます。
ここは向こうの様に個性が強くはありません。
年をとった木造の家、薄汚れたレンガ造りの家、道には所々凹凸があります。
小汚い家が寂しく並ぶ建物に、ひっそりと小さな看板がたっています。
"ウォースポーツ連盟"
「昔のお祭りをスポーツ感覚で楽しく盛り上がりましょう!非日常の現実始めてみませんか?」