目も眩むような光、甲高い絶叫と悲鳴が耳を劈く中、動かない体と軋む意識を抱えて、名前を呟き続ける。
それは、日常が非日常へ、非日常が日常へ代わるきっかけになった時間。この体の中心に居座り、関わった人間の人生を様々に壊した最悪の出来事。平凡で、だけど幸せだった道筋を、歪で壊れた一本道にすり替えた、ありふれた、だけど遠い世界の出来事。
これは、少しだけ歪な『幻想』の物語。
※残酷な描写は保険です。
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