檻の内側が世界のすべてだった私は、火事の起きたある日、謎の青年によってその檻から連れ出される。私は青年に連れられて日本のとある街を訪れ、そこの古めかしい洋館に住むように言われたのだが、洋館には私の他にも、一風変わった住人たちが住んでいた。吸血鬼、魔法使い、化け猫、鬼…。一風変わったどころか、人間ですらない彼らと住むことになった私もまた、人間ではなく、狼人間だった…。
本編の前日譚です。主人公が過去を語っている形式なので、「当時は~」などの表現がちょくちょく出てきます。
追記:18話から主人公の周りの人間視点で、一人称じゃなくなっています!ご留意くださいませ。