魔法兵であった『ロビン・クリストファー』は、大戦末期の戦いでカノン平原の英雄と呼ばれるようになる。しかしその代わりに左目と親友を失い、戦後は鬱屈とした日々を送っていた。
介護していた養母は寿命で死去し、今後の見通しも立っていない時、葬式会場を訪れた幼馴染に誘われ、ロビンは若者達がエリート魔法使いを目指す『ゲオルギウス学園』の教師となる。
問題児ばかりのクラスを担任させられ苦労するも、軍人時代の知識や経験を活かし、ロビンは少しずつ生徒達からの信頼を勝ち得ていく。
だが教師としての新しい日々を過ごすロビンの前に、学園に渦巻く陰謀が姿を現し始める。
これは全てを失った男が、新たな人生を歩み出すまでの物語。