セイラガムシリーズ 外伝です。 時系列的には第1弾「ファラムリッド・ロイエリング　キャシュトニーナ・レイン」の後、第2弾「フィヨドル・キャニング」の前の出来事になります。そのため、外伝１.５としてあります。 外伝なのでおまけみたいなものですが、前のお話を補足する内容になっています。第１弾を知らないかたにはピンとこないかもしれません。 【フロウデル・オルコツク】 もしも、もしもポーリーンにボーイフレンドができたりしたら、どうしよう。 ある日突然、見知らぬ男を連れて来て 「このひとと結婚します」と告げられたらどうしよう。 僕は心配で心配で夜も眠れない。 「ばかなこと言ってないでちゃんと眠りなさい」 とハニーは言う。 「ポーリーンはまだ、２歳なんだから」と。 そんな日よ、永遠に来ないでくれ！

ふと、その後どうなったのだろうと考えてしまいました。あれで完結、続きは必要ないと決めていたのに。 セイラガムシリーズ 外伝です。シリーズ完結より９年後のお話になります。 時系列的には、シリーズ第4弾「リッガルト・ディックル　テュテュリン・ディックル」のすっと後ということになります。そのため外伝５.５としてあります。 外伝なのでおまけみたいなものですが、シリーズ中に登場した複数人のその後を描いています。順番通りに読み進めていただけると、よりわかりやすいかと思います。 【トーニノイ・ルフト】 ねえ。きみは誰？ そこで何をしているの？ また来てくれるかな？ ぼくの世界にあるのは、たくさんの本と少しの教科書。 そして、眠れない夜と長すぎる時間。 そんな退屈しかない日常に乱入してきたあの子はまぶしいくらいに輝いていた。 ぼくのせまい世界のすみっこまで明るく照らしだすほどに。

セイラガムシリーズ第４弾、これがシリーズ最終章となります。 【リッガルト・ディックル】 筋肉はいいぞ。 筋肉は俺に自信を与えてくれる。 筋肉とは力だ。 力のある俺は強い！ 強い俺は頼りになるお兄ちゃんだ！！ 【テュテュリン・ディックル】 兄さんは筋肉バカじゃない。 兄さんにはどうしても筋肉が必要なんだ。 わたしにはちゃんとわかってるからね。 でも、わたしのそばで筋トレするのはやめて！ 汗臭いよお！！

セイラガムシリーズ第３弾です。 【セイスタリアス・コングラート】 そこのキミ。なぜそんなにこの僕を見ているのかね？ おっと、みなまで答えずともよい。 見とれていたのだろう？ 容姿端麗な上に高貴な風格まで備えたこの僕に！ 違う？　僕の後ろの素敵な二人組を見ていただけ ・・・・・・ エイムス、ライトナ。帰るぞ！！ 【ウォスレイ・シーボルグ】 あいつ、あんな所で何をかけずりまわっているんだ？ そうだった。煙草を吸いたかったから買い物を頼んで追い出したんだった。 俺が頼んだクラムルはこの島にはない果物だったのか。 意地悪したんじゃないぞ。うっかりしてただけだ。 なかったと帰ってくればいいものを。融通がきかないやつだな。 ロボットのやることに俺は感激したりしないぞ。

セイラガムシリーズ第２弾です。 【フィヨドル】 オレの趣味？　 音楽鑑賞だよ。　 すきな曲は、、そうだな。 フィヨドル・ペレーダ作曲、「慈悲深き主よ」 ベント・キャニング作曲、「神のみもとに」 あたりかな。 今ハナで笑ったろ。そのナリで讃美歌かってな。 ヒトは見かけによらないもんだぜ。 オレは見てくれとのギャップがとんでもねえヤツを知ってるぜ。 そいつの名は・・・・・・

セイラガムシリーズ第１弾です。 【ファラムリッド】 私はスカイフィッシュ（戦闘飛行艇）が好きだ。 何もかも置き去りにしてまっさらな空を飛んでいられるから。 私は酒が好きだ。 嫌なことを忘れさせてくれるから。 たまに、酔った自分がしでかしたことまで忘れてしまうがな。 ハッハー！ 【キャシュトニーナ】 うちはなれなれしいヤツが嫌い。 優しいフリするヤツが嫌い。 だ、か、ら、そんな目で見るんじゃねえ。 そんなにペロペロされたら、されたら、、 ああ、くそっ！　 このかわいいヤツ（子犬）め！！