作品一覧全9件
連載 完結済 39エピソード
 まだ読まないでください。  過去作の複数の物語を統合、整備中です。  ようやく章の再構成がすみ、内容のすり合わせをしています。  こんなバタバタしたところをお見せして、お恥ずかしいかぎりです。                  ◇  永徳二年(一三八二)下野国の小山宗家は滅亡の危機にあった。  鎌倉公方足利氏満の策略により、当主義政は叛徒として討伐されるが、十四歳の嫡男若犬丸は父の遺言により奥州田村荘へ逃げ延びる。  田村荘での潜伏後、若犬丸は十八歳で故郷小山にて挙兵、本城の祇園城奪還を果たす。守護代の木戸氏に圧勝するも、氏満率いる鎌倉方の攻撃によりまたも没落。  常陸の小田氏に匿われるが……  小山若犬丸は生涯元服(成人)することを拒んで童名を貫き、東国各地を転戦、同時代の人々から『無双の兵(つわもの)』と呼ばれた歴史上の人物。  その彼の人生に神仏や鬼・狐・龍などのファンタジーをからめたのが、この物語です。        
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年07月09日
室町時代 東国武将 小山祇園城 小山若犬丸 下野小山氏 足利氏満 小田直高 常陸小田氏 奥州田村氏 田村清包 伝奇(ファンタジー) 読了時間:約592分(295,937文字)
連載 完結済 9エピソード
 『夢幻犬鏡』が長い長い物語なので、一章分、ご試食用にカットしたものです。皆さまの味見・つまみ食いを歓迎します。  小山祇園城を落城、奪還、再落城を経験した若犬丸は、敵方のはずの小田五郎直高に誘われ、常陸小田に向います。  小田城に匿われて、つかのまの平穏に身を置きますが、若犬丸の所在が鎌倉公方に知られ、常陸小田は戦場となります。  舎兄直高のために若犬丸は命をかけて戦いますが、小田氏内では和平派と武断派に分かれてします。小田氏の五男である直高は、和平派の兄たちに後事をゆだね、武断派をひきつれ、男体山城にこもります。若犬丸も彼についていきますが、この城にも鎌倉方が総攻撃をしかけ――  
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年07月05日
小山若犬丸 小田直高 常陸小田氏 小田城 男体山城 鎌倉府 鎌倉公方 足利氏満 歴史 ファンタジー 狐女 読了時間:約67分(33,031文字)
短編
 宇都宮氏との戦いの前夜、関東の主、鎌倉府君足利基氏は、密かに笙を手にしていた。  合戦を前に、演奏はためらわれたため、音無しの曲を奏でる。また、伝授を許された秘曲「荒序」を、家臣にして笙友の高坂氏重とともに合する。    基氏は常に血と裏切りの中に身を置いた。幼いころの父と叔父の擾乱に始まり、自らも義兄や忠臣を滅ぼしてきた。  殺し合いに飽くことのない武士の性を厭いつつも、その運命に抗えぬ基氏は曲に己れの思いを込める。笙の音に秘められた主の諦念を知るのは氏重だけであったが、若くして病に倒れた基氏の死後間もなく、彼もまた自城を攻められ滅びるのであった。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年07月01日
南北朝時代 東国武将 足利基氏 高坂氏重 笙 秘伝の曲 シリアス 読了時間:約7分(3,291文字)
連載 完結済 15エピソード
 京では、秀郷の末裔太田政光という男が、かつての将門と同様、悶々とした日々を送っていた。  内裏大番役を命じられていた彼は、後宮の女官なの葉と知り合い、夫婦となる。しかし、神官出身の父を持つ妻は、不思議な女だった。  京からの帰り道、夫婦の一行は山賊に襲われるが、なの葉を守り切れなかった政光のもとに、龍神が現れて彼女を助ける。霊威に打たれた政光はいっそう妻を大切にし、関東で領地の拡大を目指し本拠を下野小山に遷す。  やがて、世は源平合戦や奥州征伐など殺伐とした時代を迎えるが、政光の息子たちは、なの葉が童女のころ源頼朝の遊び相手だったことで主君に引き立てられる。朝政・宗政・朝光の三兄弟は実戦でも活躍し、鎌倉の御所内で重きを置く。  政光の死後、なの葉は長寿を保ち、尼となって悩める女性たちの相談相手となっていた。そのなかには美しくも悲しい過去を持つ女性がまぎれてこんでおり…… ※この物語は、前作、『永遠なるものが~』の狐女と重衡が出会う数十年前に遡ります。さらに、前々作の『Brotherhood』の時代をはさみ、小山三兄弟のその後が描かれています。  また、つねに報われぬ恋をしていた狐女ですが、この物語のラストでようやく救いの手が差し伸べられます。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年07月01日
源平合戦 太田政光 宇都宮氏 寒川尼 小山氏 恋愛 伝奇(ファンタジー) 龍女 狐女 コメディ 読了時間:約68分(33,574文字)
連載 完結済 15エピソード
(編集のうちに、この物語は『夢幻犬鏡』の一部となりました)  将門を失った狐女は人の世のまにまにただよいます。  愛する男を忘れるため、狐女はさまざまな男たちと付き合いますが、彼ほどの男と出会うことはあいませんでした。その一方で、狐女は短命の人間の男を本気で愛することを恐れていました。  そして、二百四十年後の平安末期――  狐女は官女ゆかり子となって後宮に住みつき、そこで知り合った平清盛の息子、重衡の愛人となっていました。  彼はこれまでの男とはちがいました。ゆかり子は重衡との関係は遊びと割り切ろうとすしますが、美しく才に長けた彼に魅かれていきます。  しかし、日本国中に反平家の機運が上がり、重衡も武将として戦闘へ向かわねばならなくなります。狐女として妖力を使い、重衡を守ろうとするゆかり子でしたが、やがて彼との愛人関係に疲れ、男を見限ろうとします。  一方、武将として天賦の才能をもつ重衡は常勝不敗、平家の大軍勢を率いますが、頼朝が派遣した義経軍との戦いで敗れ、囚われの身となります。  鎌倉の頼朝のもとへ送られることを知ったゆかり子は重衡を救い出そうとしますが、彼の子を身ごもったことで霊力を失っていました。  本作は、狐女と平将門の悲恋を描いた過去作『星の夜明けに流れゆく』の続編となります。 ※今回は恋愛がメインで、合戦シーンは少なめですが、相変わらず人がいっぱい死にます。いつものくせで警告タグに『残酷描写あり』とは入れてません。(作者が本サイトに掲載した物語は血飛沫やら生首やらが飛び交いますが、合戦物なのにわざわざ警告もないだろうということで)しかし、今回はさずがにタグを入れようか迷いました。合戦シーンは淡泊でも、非戦闘地域での幼児の首ちょんぱとか、その髑髏を母親が抱いて歩く場面(元ネタ:源平盛衰記)があります。  残酷かどうかは読者の方々にゆだねたいと思います。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年06月27日
源平盛衰記 平家物語 平清盛 平重衡 狐女 合戦 恋愛 シリアス 読了時間:約61分(30,470文字)
連載 完結済 13エピソード
 ※一年ぶりくらいに読み返したら、いくつかのエピソードが抜けていて、びっくりしました。   (そのまま読むと混乱していしまうかも)    ただいま整備中です。ご迷惑をおかけします。  建武二年(1335)、小山常犬丸九歳、今犬丸七歳。  下野の小さな兄弟は、父の戦死により動乱の渦に巻き込まれます。  少年領主として周囲の期待に応えようと必死に努力する常犬丸。  そんな兄に隔たりを感じ、さびしさをおぼえる今犬丸。  一方、大人たちの世界では、後醍醐天皇に対抗する足利尊氏・直義兄弟が清和源氏の末裔として、坂東武将の自立を守ろうと奮闘します。  小山兄弟と足利兄弟、どちらも仲よし兄弟――にもかかわらず、南北朝という時代を背景に、家臣らが分裂、兄弟は敵味方に引き裂かれ、血みどろの戦いをくりひろげます。  常犬丸(朝氏)は南朝に、今犬丸(氏政)は北朝につきますが、その結末は……  この物語は同作者の『Brotherhood』の主人公たち、小山三兄弟の150年後の子孫のお話です。  タイトル・サブタイトルはキャッチーですが、本編の冒頭はヘビーです。  何しろ、ちびっこたちが大人の都合で戦争に巻き込まれるお話です。  シリアスがお嫌いな方は第7部以降からお読みください。弟の今犬丸が主人公となって、婆娑羅大名の佐々木導誉が登場し、やりたい放題――物語をバサラに染めていきます。
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歴史[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2015年06月15日
史実 南北朝 坂東武将 小山一族 常犬丸(のちの朝氏) 今犬丸(のちの氏政) 足利尊氏 足利直義 佐々木道誉 戦闘 兄弟 バサラ大名 結城一族 小田一族 読了時間:約143分(71,120文字)
連載 完結済 15エピソード
「将軍家は女だ」  源実朝の叔父、北条義時は御家人(ばかども)の悪口に飽き飽きしていた。頼朝公の外戚として成り上がった北条一族への嫉妬と当てつけに、幕府を統轄する執権の彼は気の休まるひまもない。  さらに前執権の父が、実朝が胎児のころ「変成男子(へんじょうなんし)の法」という秘術を使ったと噂され、納得いかない。  確かに、今年十六歳の少年将軍は少女のような美貌の持ち主である。武芸に関心を持たず、和歌づくりや絵合わせなどの趣味に加え、ついでに男好き? 「もしや本当に……」義時は疑念を抱きながら、甥を鎌倉の主として支えた。  当の実朝は、父頼朝の幕府草創期の苦労も知らず、それゆえ誰よりも純粋で慈悲深い君主に育った。  争いを好まず、世の安寧を願う実朝は、合戦時代を引きずる荒れくれ武者たちをまとめるため、武力による抑圧ではなく、文化による統治を目指した。  叔父の執権と甥の将軍家は、ときに衝突し、ときに協力し合いながら、武士の都、鎌倉の発展を模索する。  そんななか、二十一歳になった実朝は、義時の政敵である和田一族の嫡男、朝盛と恋に落ちる。十七歳のときにかかった疱瘡の後遺症のため、恋を知らなかった実朝は、野心をもって近づいた朝盛の性に溺れ、心と体を支配される。  実朝の恋人への盲目的な愛は御家人たちから離反を招き、新世代の武将から謀叛を企てられてしまう。そして、その余波により、和田一族と幕府方の義時は武力衝突に至るが――  鎌倉の王者の生と性をめぐる、武士(もののふ)たちの狂騒曲(ラプソディ)。 ※警告タグはつけていませんが、エロが苦手な人は第8・9部分の「月の恋人」はお避けください。合戦シーンのある第11・12部分も人によっては「残酷」と感じる方がいるかな。以上、「警告」ひとつ前の「ご注意」でした。   ※ブックマーク・評価ありがとうございます。  こんな辺境の地にまで足を運んで頂いて、ほんとうに感謝感激です。
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歴史[文芸]
最終更新日:2015年05月25日
歴史 鎌倉時代 北条義時 源実朝 和田朝盛 和田合戦 史実に忠実(ほぼ) ファンタジー(少々) BLじゃない 剣 戦闘 美少女? 武将の生態:ギャグ 主従間の恋:シリアス 読了時間:約445分(222,386文字)
連載 完結済 10エピソード
 失意のうちに都を後にした平将門。彼にとって、故郷の坂東もまたさまざまな矛盾に満ちていた。  親類たちの理不尽に苦しめられ、戦いをしかけられた将門はついに挙兵する。  彼のそばには、京で恋仲となった狐女、桔梗の姿があった。桔梗は己れの霊力をふりしぼり、将門の戦闘を幾度も勝利に導くが、その力の及ばぬところで、将門の家族を死なせてしまう。  孤独を抱え込んだ将門のもとへ、下野の名家にして元罪人の藤原秀郷が近づく。自分に似たものを秀郷に見た将門は、秀郷に親しみを覚えた。  一方、狐女は将門を愛し続けながら、別の目的で秀郷と関係をもった。  秀郷の身に龍神の霊力が秘められていることを掴んだ狐女だが、二人の関係は将門に知られてしまう。秀郷は将門のもとを離れ、狐女と将門の心はすれ違う。  京では、将門の行いが反乱と認定され、従兄の貞盛が、朝廷より追捕使に任ぜられ彼の敵となる。親友でもあった貞盛の裏切りに将門は怒り狂った。  将門と仲違いした狐女であったが、孤軍奮闘する彼を陰ながら霊力で守っていた。そんな狐女の前に立ちふさがったのは、「夷をもって夷を制す」として朝廷から追捕使に任ぜられた秀郷だった。さらに彼のそばには護法神の龍神がいた。人間たちの戦いとは別に、霊獣同士の戦闘が始まるが――  『夢幻犬鏡』の第一章です。小山氏サーガは、全てここから始まります。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年02月05日
平安時代中期 坂東 武将 平将門 藤原秀郷 平貞盛 鬼 狐女 龍神 異種相姦(R未満) 残酷描写(R未満) 伝奇(ファンタジー) 合戦 恋(性愛) 読了時間:約104分(51,657文字)
連載 完結済 9エピソード
下野(現栃木県)の名門武将、小山三兄弟は源頼朝に仕え、鎌倉幕府の黎明期を支えていた。長男の朝政を筆頭に、兄弟はそれぞれ個性を発揮し、幕府内での地位を固めていく。平家の滅亡、奥州征伐……強敵を倒した関東の武将たちは、京の公家たちに己らの存在を認めさせ、武士の自立を勝ち取る。しかし、外部の敵を失った彼らは内訌を深め、身内同士で血みどろの殺し合いを演じる。強い絆で結ばれていた兄弟たちも、ついには…… 平安時代末期から鎌倉時代初頭を駆け抜けた武将たちの物語。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年02月05日
下野(栃木県) 鎌倉時代 武将 小山三兄弟 源頼朝 畠山重忠 奥州征伐 合戦 長男、小山四郎朝政 次男、長沼五郎宗政 三男、結城七郎朝光 読了時間:約84分(41,921文字)