作品一覧全8件
短編
四季の巡る国が、冬に閉ざされてしまいました。 王様は、冬が大の苦手です。 困った王様は、式の塔から冬の女王を連れ出すようにお触れを出しますが、兵士は返り討ちに遭い、魔法使いは追い返されて、誰の手にも負えませんでした。 春の女王に相談しても納得のいく返事はもらえませんし、冬の女王に立ち退くように言ってもなしのつぶてでした。 そんな王様の前に、冬の魔法使いがこっそりと現れます。 冬の魔法使いは何もしません。 しかし冬には冬の思いがあります。 これは王様が、春の女王と冬の魔法使いの力を借りて──冬の女王と心を通わせるお話です。
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童話[その他]
最終更新日:2016年12月30日
冬童話2017 冬 王様 女王 童話 恋 魔法使い 読了時間:約15分(7,339文字)
短編
音無響は放送部である。 学園の昼休みに流している、毎日15分間だけの放送。 それを通して彼女の世界を──見てください。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2016年12月15日
日常 青春 ホームドラマ 学校生活 学園生活 ラジオ トーク 短編 要望があれば続ける 読了時間:約11分(5,360文字)
短編
今年もまた、桜の舞い散る季節がきた。 「私」は公園のベンチに腰掛けて「彼」を待っている。 律儀な私は時間前にやってきて、のんびりした彼は約束の時間にやってくる。 話すことはたくさんあったが、花を咲かせるほどの内容ではない。 それでも、それは──照れくさくて、嬉しい時間。 少し成長した彼は、やっぱり中身は変わっていなくて、そのことに安心する。 春が来て、夏が過ぎて、秋を待って、冬を越す。 そしてまた──私と彼は出会うのだろう。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2016年11月29日
悲恋 スクールラブ 日常 青春 恋もどき てのひら 桜 ふたり 意外な結末 どんでんがえし 伏線回収 3000文字 読了時間:約6分(2,940文字)
短編
生きていくために必要なことは何?
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詩[その他]
最終更新日:2016年11月05日
私小説 酒 社会 読了時間:約2分(776文字)
短編
大切な何かを失ったもののかなしみ
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純文学[文芸]
最終更新日:2016年10月27日
私小説 ハゲ 読了時間:約5分(2,192文字)
短編
夜を歩く。 大通りの喧騒を避けて、脇道に入ろう。 見上げた空に、欠けた月。 ゆるゆる昔話を思い返しては、ふるふる首振り現に帰る。 昼間の眩しさに眼を細めては、未来のヴィジョンなどを思い浮かべてみるのだ。 お先真っ暗の絵など、笑い飛ばしてしまえばいい。 散っていったクラスメイトの数をかぞえては、憂鬱さに浸る優雅さに安心するのだ。 どのみち真っ当などできやしない。
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詩[その他]
最終更新日:2016年04月26日
読了時間:約2分(530文字)
短編
 入学式から、半月が過ぎた。  日差しはだいぶ暖かくなってきたし、生徒も緊張が解けて、仲良しグループなんかが出来上がっている頃である。  だというのに、おれときたら、いつもひとりっきりの昼食タイムである。  やばい。  何がやばいって、おれのトモダチの話である。  両コブシをかたく握りしめてくれ━━立っている指は何本だ?  そう、それがおれの友人の人数である。  どうしてこうなった。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年04月27日
ぼっち ではない かもしれない 読了時間:約6分(2,542文字)
短編
 物語は、はじまらない。  友達をつくりたいのだけれど、声をかけられない。  誰かとの接点を見つけられなくて、机に突っ伏してしまう。  気づけば、たったひとり、教室に取り残されていた。  同じ境遇の少女と出会い、だがしかし、やはり何事もなく過ぎてしまう。  それどころか、教師に追い立てられて、最後には捕まってしまう。    ━━でも、あまり気にしていない。  可愛い妹なんていないし、飼い犬には相手にされない。  超能力に目覚める妄想もない。  そんなひとりぼっちの、日常です。  そして、物語は━━はじまらない。  そんな終わらない物語。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年02月21日
ぼっち すれちがい 読了時間:約8分(3,681文字)