作品一覧全9件
連載 完結済 8エピソード
 とある廃ビルの屋上で、中年の男が飛び降り自殺をしようとしていた。  意を決して踏み出したその瞬間、男は一人の少女に大声で呼び止められる。  男が驚いて振り返ると、そこには、金色の髪に青い瞳をした、小さな外国人の少女が立っていた。  少女は青い瞳に涙を溜め、大きな声で「ワタシは生きたいぞ! 生きていたいぞ!」と叫んだ。  わけがわからず自殺する気がそがれた男は、少女の言葉に耳を傾けることにした。  それからこの廃ビルの屋上で「お嬢ちゃん」と呼ばれるようになる、生きたがりの少女が、「おっちゃん」と呼ばれるようになる、死にたがりの男を、生きたくなるようにさせるための、二人だけの不思議な密会が始まった――  ※カクヨムにも同時掲載しております。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2019年11月22日
日常 おっちゃん お嬢ちゃん 高校生 中年 おとぎ話 父性 自殺 死生観 読了時間:約74分(36,874文字)
連載 完結済 9エピソード
 飲み会の帰りに夜道を歩いていた主人公の男は、森の中から聞こえてくる「カーン」という音が気になって、森の中へと入り、そこで、白装束に身を包んだ女が行っていた、丑の刻参りを見てしまった。  ばれない内にその場を去ろうとする男であったが、携帯電話が鳴り、女に覗き見ていたことがバレてしまう。  女は手に持った木槌と五寸釘を振りかざし奇声を上げて男に走り寄って来たが、男は必死で走り、命からがら逃げ切って家に帰った。  帰宅してほっとしたのもつかの間、男は保険証や免許証が入った財布を、森に落としてきてしまったことに気付く。  翌日、男は財布取り戻すため、昨日丑の刻参りが行われていた場所にたどり着くも、財布は落ちておらず、男は自分の住所や個人情報が、丑の刻参りをしていた女に知られてしまったことを理解する。  男は去り際に、怖いもの見たさで木に打ち付けられたわら人形に目をやってみた。  すると、そのわら人形には、主人公の男の写真が貼りつけられていたのであった――
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ホラー[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年08月12日
サイコホラー ホラー 丑の刻参り 五寸釘 解放者 盆休み 狂気 復讐 夏のホラー2018  読了時間:約55分(27,337文字)
連載 完結済 16エピソード
 妻と娘を残して自殺した資産家の男が残した、遺書のようなものの全文。  そこには、男が自殺に至った経緯と、尋常ではない苦悩の記憶が書き綴られていた。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年12月17日
悲恋 日常 シリアス 男主人公 現代 遺書 苦悩 妄執 恋 三角関係 テレゴニー 文学 狂気 家族 読了時間:約97分(48,018文字)
短編
死を想った狂人の詩。
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詩[その他]
最終更新日:2017年10月17日
自由詩 死生観 変な仮名遣い 妄執的仮名遣い 読了時間:約3分(1,327文字)
短編
 一人で心霊スポットを探索することが趣味の三郎くんは、噂を聞きつけ廃園した裏野ドリームランドの観覧車へとやってきました。    さび付いた観覧車の中には、赤黒い大きな卵を抱えた一人の女が立っていたのです。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2017年07月20日
ミステリー 夏のホラー2017 裏野ドリームランド 観覧車 男主人公 現代 三人称 卵 女 読了時間:約13分(6,154文字)
連載 完結済 11エピソード
 見知らぬ部屋で目覚めた私は途方に暮れていた。  何故なら私には目覚める前の記憶が無いのだ。  自分が誰なのかも、なんでここにいるのかも、なんで全身傷痕だらけなのかも、全くわからない。  途方に暮れていると、玄関の扉が開いて見知らぬ大男が入ってきた。男は、ここは裏野ハイツというアパートで、自分は医者であなたの主治医であると言うのだ。  男の説明を聞くに、私はとある事故に遭ってしまい、そのせいで全身に傷を負い、記憶まで失ってしまったらしい。  「この裏野ハイツに住んでいる住人全てが、あなたに大変お世話になっておりました。ですから、我々があなたの記憶を取り戻すためのお手伝いをいたしましょう」   男の言うとおり、翌日から私は記憶を取り戻すために、この裏野ハイツと呼ばれるアパートの住人たちと面会していくことになるのだが…………
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ホラー[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2016年07月30日
サスペンス サイコホラー 夏のホラー2016 裏野ハイツ シリアス 男主人公 現代 記憶喪失 読了時間:約112分(55,518文字)
連載 完結済 26エピソード
穢文、それは頭と心を犯す文。  巷で流行している「アイ文」という都市伝説がある。 本来なら一件もヒットするはずの無いデタラメな文字列を検索画面に打ち込むと、ごく稀に文字化けしたサイトが一件だけヒットすることがある。その文字化けしたサイトの「アイ文」というテキストを読んでしまうと呪われて頭がおかしくなる、というものだ。  よくある都市伝説の一つであるこの「アイ文」の何が私の気を惹いたのかは未だに分からないが、なんとなくデタラメに文字を打って検索してみたら文字化けしたサイトがでてきたのだ。そのサイトを開いてみると、真っ黒な画面の真ん中に「アイ文-ようこそ-」と題されたテキストボタンが表示された。クリックした。見てみた。ちゃんと全部読んだ。  結果的に言えば何もおきなかった。私の頭は正常だし特に呪われてもいない。やはり都市伝説はあくまで都市伝説だ。  こういうのは思い込みなのだと改めて思った。実際「アイ文」を読んで何がおきるかは読んだアナタ次第ということなのだ。  私の部屋の隅にいる真っ白いヤツにも「やっぱ都市伝説は都市伝説だな~」と話しかけるとタテに首を振って答えてくれる。ソイツはゆらりと立ち上がると私に向かって歩いてくる。  あれ?? この真っ白いヤツ 誰???
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ホラー[文芸] R15
最終更新日:2016年06月26日
伝奇 ミステリー 怪談 ホラー オカルト 現代(モダン) ミステリ シリアス 大学生 神道 読了時間:約303分(151,439文字)
連載 完結済 3エピソード
とある雑誌社に寄稿された狂人の手記。
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ホラー[文芸] R15
最終更新日:2015年02月13日
ミステリー 狂人 ホラー オカルト 警告 注意 謎 読了時間:約8分(3,958文字)
短編
全ての人の形をしたクラゲ達に捧ぐ
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詩[その他]
最終更新日:2015年02月11日
クラゲ 読了時間:約1分(475文字)