少女の純真無垢な恋は、時に残酷である。
久遠寺志摩は、男爵家の令嬢として生を受けた。
幼いころの大病が原因で病弱ではあったが、それでもと望まれた許婚や溺愛してくれる家族がいて幸せである。そして自らも、それ以上を望むのは贅沢であると思っていた。
が、志摩は知ってしまった『恋』を手放すことができなかった。たとえそれが、大事な人たちを傷つける行為だとわかっていても……
過去自作Webサイトにて掲載していた作品です。若干の手直しをしてます。
ヒストリカル シリアス 女主人公 和風 明治大正浪漫風味 悲恋? これもハッピーエンド 恋する乙女は傍若無人
読了時間:約81分(40,448文字)