とある町の隅にあるそのお店。
《磨き屋》
お店の前の看板にはこうあった。
『あなたの大切なものを磨きます』
大切なものを磨く、あいにく僕には大切なものなどない。
いや、正確に言うと失ってしまった。失ったものは帰ってくるわけがない。
そう、二度と帰ってくるわけがないのだ。
僕はその店の扉を開ける。中に入ると一人の少女が僕に問いかけた。
「貴方の大切なものはなんですか?」
大切なものを『磨く』そんな少女とそこに訪れるお客の話。
ほのぼの、たまにシリアスです。
基本どこから読んでも大丈夫です。
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ファンタジー ほのぼの ロボット お店 たまにシリアス
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