水田春夜は非リアである。
彼女がいない歴=年齢であり嫉妬が靴を履いて歩き出したような彼には唯一他に羨ましがられる点があった。そう、『美人の幼馴染』がいたのだ。
クラスの中で最高位のカーストに君臨し、文武両道、才色兼備を地で行く彼の幼馴染ーー白石黒美。誰から見ても完璧な幼馴染である彼女のことを、しかし彼は認めない。なぜなら彼女はその実とんでもなく『腹黒かった』のだ。
ある夏の日、ひょんなことから爆弾を拾ってしまったそんな二人、ずっと変わらなかった彼らの関係は爆発的に加速を始める。
これは、捻くれ者の男子高校生がリア充を妬みながらも愛の意味を求める物語である。
※完結させました。