作品一覧全2件
連載 2エピソード
15歳の誕生日、少年・豊聡 蒼史(とよさと そうし)は、祖父の営む古びた時計店で「元服」の儀式を迎える。 その日渡された懐中時計と巻物により、彼は自らが聖徳太子の血を引く“時を遡る継承者”であることを知る。 失われた歴史、記されなかった真実。 蒼史の父はかつて「時を壊そうとする者」に殺された。 そして今、歴史の裏にうごめく一族──久遠家が、再びその“時”を奪おうとしていた。 幼馴染の臣島 蓮(おみじま れん)とともに、蒼史は戦国時代・桶狭間へと転移する。 歴史を正す使命のはじまりは、「信長が敗れるはずだった」運命の戦い。 だが現代では、政治家である久遠 慧(くおん けい)が、記録から消えた一族の威信と復讐のために、水面下で動き出していた。 そして慧の姪・久遠 澄羽(すみは)は、やがて蒼史の旅に関わることになる——自らの血が“敵か味方か”すらわからぬままに。 時は、ただ進むだけではない。 歴史を継ぐということは、命を選び、未来を問うこと。 少年はやがて知ることになる。歴史とは誰のものか、自分の選択が何を遺すのかを。
作品情報
空想科学[SF]
最終更新日:2025年06月24日
HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 スピアノベルス大賞1 男主人公 戦国 幕末 明治/大正 古代 中世 現代 冒険 タイムトラベル 読了時間:約7分(3,050文字)
連載 1エピソード
17歳の高校生・蒼真は、放課後の図書館で1通の不思議な手紙を見つける。 差出人は“遥”という名の少女。手紙には、自分の名前が明記され、こう綴られていた。 「あなたにもう一度会いたい。ずっと待ってる」 そして、その日から蒼真は“見知らぬ町の夢”を見るようになる。 夢の中で出会ったのは、まさに手紙の差出人・遥。彼女は微笑みながら言った。 「やっと、来てくれたね」 二人は夢の中で再会を重ね、少しずつ心を通わせていく。 だが、遥の記憶は曖昧で、現実には彼女の存在が確認できない。 やがて蒼真は、彼女が10年前の事故で昏睡状態に陥り、今も眠り続けている少女であることを知る。 さらに、その事故の現場には、すでに亡くなった蒼真の兄の名前が刻まれていた。 兄の死、遥の眠り、そして10年越しに届いた手紙。 全ては一本の線でつながっていた―― 遥はなぜ、夢の中で蒼真を呼び続けたのか? 手紙に込められた“本当の想い”とは? そして、二人はもう一度、「現実の世界」で出会うことができるのか。 これは、時を超えて心をつなぐ、ひとつの奇跡の物語。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月23日
HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 スピアノベルス大賞1 パッシュ大賞 アイリスIF7大賞 読了時間:約2分(943文字)