作品一覧全62件
代表作 短編
神様、アンタと相撲がしたいッ どこぞの村では、神と相撲をして雨を降らせたなんて話があるらしい。 日照りに泣く村にたつ社のその前、神などいるかも知れぬまま、男は神が現れるのを待っていた。 「俺の名は、日はまた昇るの昇十郎ッ! 神様、アンタと相撲がしたいッ!」 そう啖呵を切って三日三晩、立ち続けに仁王立ちし、ついに神が現れる。
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歴史[文芸]
最終更新日:2023年08月06日
時代小説 戦国 時代物 相撲 格闘 神 関ヶ原 江戸 ファンタジー 男主人公 和風 バトル 格闘技 読了時間:約36分(17,988文字)
短編
幕末、文久三年。 動乱という名の嵐が吹き荒れる京都に、多くの若者が身を投じている。 三原と才蔵も、その若者達の一人になろうとしていた。 心が熱く昂る。 明日には江戸を出立して、京への道中を歩み始める。 星が煌めく夜空の下で、男達は誓いを立てた。 凶刃が潜んでいることなど、知る由もなかった。
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歴史[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2023年11月18日
時代小説 幕末 時代物 シリアス 男主人公 和風 剣戟 人斬り 江戸時代 江戸 読了時間:約19分(9,094文字)
連載 完結済 4エピソード
正一が剣を取って長い月日が経った。 手は刀だこで一杯になり、細かった体も搾り尽くされたように肉が締まっていた。 今では、師である老年にだって稽古で息を呑ませることも少なくはない。 安政三年、世は黒船来航以来騒々しいほどの混沌で満ちていたが、正一は一瞥もくれることなく稽古に励んでいた。 武州多摩──ある日、正一は老年に連れられてそこに出稽古に赴くことになった。 甲州街道を行く傍ら、剣術に励む子供達を眺めて懐かしさに浸る正一。 男はまだ知る由も無かった。 生死を賭けた舞台へと、一歩一歩進んでいるということに。
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歴史[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2023年10月22日
史実 時代小説 シリアス 男主人公 和風 幕末 時代劇 時代物 歴史物 剣術 剣戟 決闘 短編 読了時間:約50分(24,599文字)
短編
「ねえ、もう一度お祭りに一緒にいこっ?」 夏祭り──誠馬は幼馴染のユミナと一緒だった。 手にいっぱいの食べ物を持ってはしゃぐユミナに呆れつつ、伸ばされた手を取って誠馬は年に一度っきりの夏祭りを満喫する。 ずっと、少女が来ることができなかった、この夏祭りを一緒に──
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年08月26日
日常 青春 ほのぼの シリアス 現代 少年 少女 夏祭り 夏 浴衣 短編 読み切り 祭り 病弱 読了時間:約13分(6,429文字)
連載 11エピソード
人類が大気圏を越え、宇宙に進出の足を飛ばしても、娯楽というものはそう簡単には変わらないものらしい。 ──火星 未だ茫々たる荒野が広がり、開拓を必要とされている発展途上の星。 地球から追いやられ、金にも食べるものにもありつけない者たちが最後に辿り着く、負け犬の星でもあった。 彼らは、貧困と過酷な労働の日々に喘ぎながらも、鬱屈とした空気を忘れようと、娯楽に走る。 それが、ボクシングだった。 人と人とが殴り合い、血と汗を散らす様はまさに非日常。 非日常の中であればこそ、人は日常を忘れることができる。 リングの数は急激に増え、そこにリングチャンプと呼ばれる男達が現れ始めた。 そして、そのリングチャンプに喧嘩を売る男がまた一人── 男は、拳を握る。 負けたかない、勝ちを獲る。 ただそれだけに熱を駆られた男は、リングという名の四角い荒野をひたすらに歩んでいた。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2023年05月19日
ハードボイルド 未来 男主人公 シリアス 格闘技 ボクシング ボクサー 試合 火星 リング 読了時間:約115分(57,133文字)
短編
大気圏を越え、星の彼方へと未来を求める時代にあっても、人類の娯楽というものはそう変わらないものであるらしい。 闘争も、またその一つだ。 開拓途上の火星でいくつも開かれたリング、そこで今日も試合は行われている。 第3ラウンド、不意に食らったスイングから劣勢に追い詰められていくボクサー、雄吾。 相手は自分より一回り以上も大きい。 階級制のない火星では、当たり前な話であるが、やはり不利には変わらなかった。 それでも男は負けられまいと牙を剥き、ファイティングポーズを取る。 そして、まだ試合はこれからと言わんばかりに、地を蹴った。 以前投稿した小説を加筆修正しての再投稿になります。よろしくお願いします。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2022年07月16日
ハードボイルド 近未来 シリアス 男主人公 未来 スポーツ ボクシング ボクサー 格闘技 火星 短編 読み切り 読了時間:約43分(21,175文字)
短編
蛙は蛙にしては長い十年の時を生きた。 共に生まれた同胞達はとうに土に帰ってなお、自分が生きている理由はわからない。 考えに考えた末、十年目に初めて蛙は冬を知る。 心底冷たい風が、蛙の肌に吹雪いていた。
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童話[その他]
最終更新日:2022年05月01日
日常 冒険 ほのぼの 蛙 両生類 冬 雪 童話 短編 読み切り 読了時間:約5分(2,401文字)
短編
大学四年の三月、卒業も間近な頃であるがつけなきゃいけないケジメが僕らにはあった。 空の部室で、ゴングの鳴らないリングに上がる。 嫉妬と羨望は、この時になってもまだ拭い難いものがあった。 ……… フォロワーさんの企画に出した小説です。 お題は『桜 コーヒー 別れ』です。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年04月29日
日常 青春 男主人公 現代 ボクシング 卒業 別れ 読了時間:約8分(3,677文字)
短編
毎日のように、僕は君と組手をしていた。 何となくで入った空手道場で、まだ未熟だった僕が君の前に立ったその時から。 込み上げてきた感情に突き動かされて、今日も僕は君の前で構えている。 凛々しい瞳が、綺麗だった。 ※最近行っているお題の小説を一時間で書く、という練習で書いたもの。ちなみにお題は「君が好き」。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年02月04日
日常 青春 男主人公 現代 空手 格闘技 恋愛 ヒューマンドラマ 読了時間:約5分(2,228文字)
連載 完結済 24エピソード
ある焼き鳥屋と、それを取り巻く人々の話。 普通の人もいれば、変わった人、人には言えない人生を送った人、そして大切な嫁や友人、そして焼き鳥屋自身…。彼ら一人一人に物語があって、そしてそれを紡いでいく。 なお、この話はpixivでも連載中
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2021年06月22日
日常 創作 オリジナル オリキャラ ギャグ シリアス 男主人公 現代 読了時間:約114分(56,891文字)