世界に数人しかいないといわれる高位魔女の一人であるサラは所謂転生トリップを体験した元現代人。
その恩恵なのかはわからないが、彼女は生まれつきチートだった。
といってもそれは左手の甲に刻まれた、紋章のような印が全ての元凶となっているのだが。
一般的には祝福と呼ばれるその印は、サラにとっては呪いにも等しい意味を持ち合わせていた。
極稀に、運命の女神が与えるというその祝福は、所謂運命の赤い糸の強制版だったからだ―――。
平民でも一夫多妻が主流の世界で、複数の夫を持つ運命を科せられた少女は、その運命から逃れるために今日も世界を巡る。
※予告なく加筆修正を行うことが多々ありますご了承ください。
※現在4話から書き直しています。