水の底が呼んでる。 10年前に妹の夏を自殺という形でなくした秋。その時につけた傷を眺めては、苦しみ、傷を埋めるように男たちと寝る日々を過ごしていた。そんなある日、勤め先の花見で陽平と出会い、秋は惹かれていく。しかし陽平は既婚者で……

30歳を目前にして離婚をした凛。子供も彼氏もいない、気ままな一人生活を送りながらも、周りからは「もう一度結婚したら」と勧められ、うんざりする日々。そんなある日、同じ会社の同僚である佐々木と食事をした日から、凛の心が揺れ動き始める。見るだけで、話すだけで、声を聞くだけで満たされるような、中学生の頃のような恋心が凛の生活に変化を与えた。だがけして伝えてはいけない。求めてはいけない。なぜなら佐々木は既婚者だから。なのに佐々木も凛と同じ気持ちを抱いていることを知ってしまい……

雫、君が欲しいんだ………… 社内で何とも言えない色気を放つ男、水田。その色気に酔う女性は多く、雫もその一人だった。関われば離れられなくなる。わかっていても水田を意識せずにはいられず、しかし距離をおく日々。だがそんな雫を水田は気付いていて、妖しく雫を惑わす。 何人も女がいる水田。そんな水田からやはり離れられない雫。甘い毒が雫の全てを侵し尽くすとき、雫は…………

back numberの「fish」の曲が大好きで、歌詞を聞いて、見て、自分なりのカップルのストーリーを考えて書いてみました。

過去に遠く離れた島に遊びに行った時に知り合った人に恋しました。遊びに行く度会っていて、星がきれいに見えるから一緒に見ようと約束していたけど、いつも天気が悪く…その内うまくいかなくなり、自然消滅。けれど今でも夕暮れ時になると彼と過ごした日々や約束したことを思い出すのです。それを文章にしてみました。