不作、戦争、異常事態。作物は枯れ、戦争で人も食べ物も無くなり、村の周辺から生き物の姿が消えた。
遺児である村の嫌われ者ヴィニートルは、このままでは緩やかに死ぬことを自覚する。自らのため。寒村のため。そして家族のために死をも覚悟し、唯一生き物が残る場所。化物の巣くう危険地帯へと向かった。
決死の狩りは順調に見えたさなか、最大の脅威と遭遇する。そこには、こんな所には居るはずのない、最強の化物。ドラゴンの姿が。
挑みかかるも当然敵わず、死に瀕したヴィニートルはそこで出会うことになる。化物よりも化物らしい純白の女。異国の英雄。そして、自らの運命を大きく変えることになる、己の半身に。
これは寒村で村八分にされていたヴィニートルが、いずれ英雄になる物語。
2章まで最低週1更新
3章以降未定。