幼少期に人を殺すための剣術を学んだ主人公、鶴賀啓都は地蔵に躓き、蹴り壊してしまう。その地蔵は実は神代――神の住まい――で、そこに居た疫病神は腹いせに啓都を神代とした。啓都は仕方なく疫病神をヤクビと名づけ家(自分の中)に置くことにした。
こうして永い眠りから目覚めたヤクビは啓都にあらゆる不幸を呼び込む。このままでは確実に死ぬ、そう考えたヤクビは啓都に幸運を引き寄せる数珠を渡す。
しかし、その数珠にはデメリットもあった。装着者の寿命を糧とするのだ。その説明を受けずに着けた啓都の元には、卒業式終わると同時にポックリ逝ってしまいそうな寿命とドジッ子演出ができる程度の不幸が残った。
時を同じくして、ヤクビに魔の手が差し掛かる。
日ノ本の神々が住まう世界タカマガハラを拠点とする組織『冠位拾七階』。
冠位拾七階は人界アシワラノナカツクニを掌握せんがため暗躍する。しかし、ヤクビが目覚めたことで目的の成就が叶わなくなってしまった。
ヤクビを消そうと様々な神を人界に送り込む。
こうしてヤクビは自分の狙われる理由を、啓都は己の寿命を求めてお互いに協力していく。
啓都とヤクビは冠位拾七階の野望を阻止し、寿命を元に戻す能力を持つ神を探しにいく。
神 ファンタジー ロリ 不幸 擬人
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