西暦2035年12月。
科学は進化し、国内に住む人間の体内にはICチップが埋め込まれ、個人情報は徹底的に政府のもとで管理される時代となっていた。
そんな中、東京南東区の高層マンションに住む菱田悠介は、不自由ない生活を送っていた。ただ一つ…母親の存在を除いては。
何をしても怒らない、何をしても表情を崩さない。そんな母親に強い違和感を覚えていた悠介は、ある日、幼馴染と行ったダーツバーで、一人の男と出会う。
科学は正義なのか。それとも悪なのか。
その狭間で揺れる悠介が選ぶ選択とは。
近未来 人工知能 少年 AI SF
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