――剣なんて、旧時代の棒切れでしょ?
そこは全ての武器において弓が最強とされる世界。
「弓が世界を制する」なんて言葉まであるその世界において、剣は旧時代の棒切れと揶揄されていた。
出世したければ弓を学べ、強くなりたければ弓を学べ、家を守るには弓を学べ。
男は黙って弓。
武とは即ち弓。
弓術士こそが花形の職業。
そんな世界で頑なに剣を振り続ける一人の少年がいた。
その名は真緋路烈(まひろじれつ)。
和の国にあるとある小さな町で暮らす万年二流剣士の彼は、時代遅れである剣で、最強の武器である弓に勝とうともがいていたが、一向に進歩しないままだった。
そんな彼の代わり映えのしない毎日は、一本の剣との出会いによって終わりを告げた。
※こちらの小説はカクヨムにも投稿しています
そちらの方が更新早かったりするので気になった方はそちらも是非!
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